シンガポールではアメリカほどではないですが、小切手を使う機会があります。私も年に数回は小切手を切っています。小切手しか受け取らないという場合もありますので、少なくとも一つ小切手が利用できる口座を持つことをお勧めします。Checking口座を開くことで、小切手帳が貰え小切手を切ることができるようになります。
日本だと全く小切手を使わないで生活できますので、シンガポールに来てはじめて小切手を使う方もいらっしゃるでしょう。まずは小切手をどのように記入するかについて説明します。
小切手の記入方法
小切手帳を開いてみると大体下の図のようなフォーマットになっています。カーボンコピーがついてたり、小切手にいろいろとロゴが入っていたりデザインは銀行によって違いますが、記入すべき欄は同じです。小切手の下の部分にはあなたの口座番号が記入されていますが、図では省略しています。
右上に日付を書き入れる
アメリカの小切手だとただ線が引いてあって、June 10, 2016のように記入するのですが、シンガポールの小切手はDDMMYYで記入する欄が用意されています。そこに基本的に今日の日付を書き入れます。
先日付小切手
先日付(Post dated)小切手はシンガポールでは認めらているので、設定することができます。設定した日以降に引き出すことが可能になります。
有効期限
小切手は有効期限があります。6ヵ月を過ぎると無効です。
Payの横に受取人を書き入れる
Payとか、Pay to the order ofとか書かれている横に、受取人の名前、名称を正しく書き入れます。ここが間違っていると受け取れなくなるので、きちんと書きます。中国語だったり日本語だったりもあり得ます。受取人にどのように書けばよいか確認してから書くようにします。
受取人の名前は頭文語とかを使わないので、ものすごく長くなるケースがあります。とても一行で書けない場合は二行とかにする必要があります。書き入れる前に判断しましょう。
右のS$の横に金額書き入れる
S$と書いてある横の枠の中に数字で金額を書き入れます。.00のようにセントまできっちりと書いてください。余ったところに横線を引っ張ってもよいでしょう。
Singapore Dollarsの横に金額を綴る
Singapore Dollarsの横に金額を単語でつづります。最後は”Only”で締めくくって、余白は横線を引っ張っておきます。
問題はセントでしょう。ゼロであれば、図の例のように書かないというのが一番簡単ですね。例えば200.45であれば、Two Hundred and 45/100—のように表現します。Two Hundred and Forty Five Cents Only—と書いてもよいですね。0セントの場合00/100もあります。 no/100というのも見たことがあります。横に数字で書いてありますので、どんなバリエーションでも問題ないです。
下の線の上にサインする
下の線の上に銀行に登録してあるサインを線からはみ出ないように書き入れます。
基本的にはこれで使える小切手になっています。小切手帳から切り取って、受取人に渡します。
線引き小切手にする
上までの小切手の場合は、実はこれを銀行に持ち込むと誰でも現金で受け取ることができます。きちんと宛名の人にしか引き落とされなくするためには線引き小切手(Crossed cheque)にする必要があります。また小切手を受け取って線引き小切手になっていない場合は、落とした時のために自分で書き入れておいたほうが良いです。
線引き小切手にするためには、小切手の左上に二重平行線を書き入れます。これで現金で支払われなくなり、銀行口座にしか振り込まれなくなります。
次に、Payの欄の左に小さく書いてある”Or Bearer”を線で消します。これで受取人だけに限定されます。
以上で完了です。少額であればわざわざ線引き小切手にする必要はないと思いますが、高額な場合は必ずやっておきたいです。
小切手はきちんと管理する
振り出した小切手はきちんと管理すべきです。誰に、何時、いくら、小切手のシリアル番号を記録します。小切手帳にたいていメモするところがついています。カーボンコピーがあればメモする必要もないです。携帯のカメラで撮るというのもありです。
受取人に支払われると、口座から引き落とされて、小切手のシリアル番号が一緒に記録されています。これから誰宛のものかたどることができます。
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