シンガポールは本当に住みやすいのか

生活
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HSBCはExpat Explorerの2016年のレポートでシンガポールが海外から働きにくるのに一番働きやすく住みやすいと言っていますが、働きやすいかは置いておいて住みやすいは日本人の目から見てもまあ本当だと思います。

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住環境は全く問題ないというか良い

シンガポールは気候も温暖で、外は緑が豊富にあって道路や交通機関も非常によく整備されているし、何よりもものすごく安全です。買い物もオーチャードをはじめVivoCityなどの大型のショッピングモールも多くあり楽しめます。

日本食料理屋も色々あるし、明治屋に行けば日本の食材も手に入ります。最近では街中のスーパーでも日本食コーナーがあります。なんといってもアジア料理が安全に食べられるのはアジア料理好きにはうれしい限りです。例えばインド料理をインドで食べるのは抵抗があるのですが、シンガポールは問題なしです。

学校も日本人学校が小学校は2校と中学校があって、高校は早稲田渋谷があるし、日本語で日本の教育を受けることが出来ます。インターナショナルスクールももちろん色々あります。教育関連の充実ぶりは海外一番だと思います。

医療に関しても最先端の設備が整っていますし、日本語を話せる先生も多くいますので全く心配する必要はありません。

シンガポールで病院に行く
シンガポールの医療水準はかなり高いので、医療に関して心配することは一切ありません。しかもシンガポールは外国の医師免許を認めているので、数多くの日本人医師がいますので日本語で診療が受けられます。 まずは一般総合医に行く シンガポールの医療...

住んでいる人たちも、他の東南アジア諸国と比べると圧倒的に教育が行き届いているし、罰金が怖いのか結構みんなルールを守っていて、トラブルになるようなことはほとんどないと思います。

このように住環境は問題ありませんので生活の質は日本に居るときより下げる必要はないと思います。またシンガポールに来て生活の質が上がる人もいると思います。そういう人は日本に帰りたくないと言っていますね。

でも生活費が半端なく高い

シンガポールで家族4人が程々のところに住んで大体毎月5000ドル以上の家賃が必要です。日本円にすると40万円くらいです。かなり古い物件で田舎に行ったとしても4000ドルを切る程度です。家賃相場は千代田区よりも高いレベルです。

食費はホーカーに行けば安く済んで一食5ドルもあれば十分ですが、レストランに行くと一人25ドル程度です。ローカルフードが食べれないとかだと外食費がすごいことになりそうです。あとアルコールがちょっと高いので、たくさん飲む方は出費がさらに増えます。

医療費は海外旅行保険に入られると思うので大抵の場合カバーされるのですが、歯医者が含まれていない場合は歯医者に行くとすぐに1000ドルを超えます。設備が劣るローカル向けに行くと安く抑えられますが節約したくないところですよね。

シンガポールで歯を治療する
歯医者には定期的に検診に行きますし、生活をしていれば歯にトラブルが起きることはありますし、トラブルが起きれば日常生活に支障をきたすので治療しないわけにはいきません。私は学生のころアメリカで歯が痛くなり歯医者に行ったときは言葉も含めて色々分か...

学校も日本人学校でも学費で年間10,000ドル必要です。塾や習い事に通わせれば月に1000ドル程度余計に必要だったりします。日本に居るころと同じレベルの教育を受けさせるのは非常にお金のかかることですね。

車に至っては、安い車でも150,000ドル位します。でもこの狭いシンガポールで車は要らないかもしれません。私も使っていません。必要ならばカーシェアリングを使うのも節約になりますが、マレーシアに頻繁に行くのであれば車が欲しいですかね。

会社がどれだけ負担してくれるかに依存する

たとえ住みやすい環境があっても金銭的に厳しければ生活レベルを落とさないといけません。でも駐在員であれば通常、家賃は全額会社負担、医療費は歯科も含めて全額会社負担、学校も会社負担、車も支給、日本への一時帰国費用も支給、その上海外勤務手当が付いたりします。

私の会社は車は支給しませんし、海外勤務は当たり前で手当てはつきませんが、でも色々と出してもらってはいます。メジャーな出費を出してもらっているとバカ高い物価があまり苦にならなくなります。そうすると良い面ばかりが残ってシンガポールはとても住みやすい場所だと思えるようになります。

ただ現地採用で来ている人や、ブラック気味の会社から来ている方は、自己負担が多く物価の高さがのしかかってきて住みづらい場所ということになってしまうこともあるでしょう。

現地採用は職次第で変わってくる

特に若い世代はシンガポールに来ても高い学歴がないと高所得の仕事にはつけません。逆にある程度のポジションだとかなりの高給になり現地採用の方が有利な場合が多いのも事実です。現地採用でシンガポールで就職を考えている場合は、物価の高さを考えて高い生活費に見合う職を探しておかないと大変なことになります。

コメント

  1. YY より:

    日本人のシンガポール生活について、とても的を得ていらっしゃいますね。あまりブログでこういう話題をされる方がいないので、とても参考になります。
    当方現地採用待遇でこちらに異動となりましたが、30代の現採組とリアルな待遇の話をした時に、年収200-250Kがスタート時の相場でした。このくらいでやっとメーカーの駐在員と同じくらいでしょうか(医療費でブレますが)?
    この国は頑張ればアップサイドがあるので、ここからどこまでいけるかが勝負ですね。

    • ドル使い より:

      YYさん、コメントありがとうございます。
      最近現地採用で来られる方が増えているような気がしています。駐在員だと色々と守られているところもあるのですが、現地採用の場合は何かと大変な面もあると思います。こちらに来られて生活コストの高さから生活に苦労されている方もいらっしゃいますので、こういった話題を出した方が良いと思いました。
      日本だとベースアップという言葉は死語に近いのですが、シンガポールでは毎年数%のベースアップもありますし、年々現地採用の方が有利になってきていると思いますよ。